ども!
SSメタルです🎵
今日お伝えする内容は、武器についてです。
最近になって溶接を始めた人や
新卒で溶接関係の仕事に就いた人に
特に伝えたい内容になっています。
現在バリバリ溶接なうの方にも
読んでほしい内容になってます。
(ちょっと長い文章になってます)
溶接ブログなのに武器?
なんじゃそりゃ?
って思われるかもしれません。
しかし、これを理解しているのとしてないのでは大違い。今後仕事に取り組む際に、見え方が変わるかもしれませんので、頭の片隅でいいので置いてください。
武器とは…
溶接の世界に飛び込んで早十数年。
何人もの先輩溶接工を見てきましたが、
この「武器」を勘違いして使ってる人が
多いこと多いこと。
そんな私も、そのうちの一人でした。
その武器とは、もちろん
溶接技術
のことです。
武器とは目の前の問題を断ち切って前に進むためのツールの事。
そもそも溶接って何?
というところから話しますが、
溶接とは鋼材と鋼材を接合するための手段なんです。図面をもとに、鋼材を加工し製品として仕上げるまでの過程の中で溶接が用いられるわけですね。
例えばプラモデルを作るとき、
プラスチックは接着剤でくっつく。
これが鉄やステンレスは、溶接でくっつけます。
極端な話、溶接じゃなければ超強力な接着剤でもいいわけです。
溶接とは手段であって目的じゃない。
様々な経験を積んで誰からも信頼される溶接工になる。
誰もが夢見る職人の理想像であり、
めちゃめちゃ素晴らしいことです。
ただ肝心なのは、
「溶接技術を駆使してどんな製品を作るか」
なんです。
それが、
「溶接さえ出来るようになれば、あとはどうでも良い…、」って考えていたんですよ。
これってちょっとズレてると思うんです。
JIS溶接試験にも受かったし…。
一生懸命やっても給料変わらないし…。
何処かの大きな施設内でパイプの仮付けが終わりました。さあ、本溶接お願いします!なんて溶接に特化してる方々はホンの一握り。
大抵は鉄工所や現場で作業行程の中で溶接するのがほとんどだと思うんです。実際私もそうですしね。
自分達で図面から材料を計算し、切断、穴開け・曲げ加工、仮組、本溶接、歪取(ひずみとり)、仕上げ、運搬、現場にて取り付け。
等々、数多くの段階を数人でこなしていくものですよね。
溶接の腕はあるのに他の能力が人並み以下。
なんて言われてたら、どうしましょう?
溶接しかしてこなかったから他はできません。などと言っていたら、年を重ねるほど徐々に居場所が無くなってきます。
悲しいことに実際にこのような理由で、最後には辞めてく職人さんが結構います。
やってダメならまだしょうがない。
チャレンジせずに失敗を恐れていては前に進めません。
溶接のコツ、人間関係のコツ、車運転のコツ、質問のコツ、マネジメントのコツ。
コツと聞くと何か近道があるように聞こえるんですが、最後には自分自身に答えがあるものなのですよ。
(この辺は長くなるので、いつかまた。そしてまだ続くよ☟)
なので、溶接技術という名の武器ばかりに目を奪われず、
例えば
- 図面を読み解く能力
- 仕上がりまでどの程度時間がかかるか
- 材料費、人件費等の見積もり
など、幅広~い視野で物事を捉えるようにしてください。
好奇心こそが武器
面白いから覚えやすい=インプットが簡単
35歳を越えると溶接技術を習得したはいいけど、次に自分が何をすればいいのかわからなくなるんです。というより、出来なくなります。
なぜなら、溶接技術の習得に数年は経過しますからね。歳を重ねるほど若いときに比べると物覚えは悪くなります。
なので、自分が興味を持ったことは素早く行動に移し、自分の見識を広げる癖を付けること。知的探求心ほど、私達を動かすものはありません。
溶接のコツも大事。その後の人生も大事。
頭の片隅に置いておくと、モノの見え方が変わってきますよ。
この業界、覚えるなら35歳まで。
と言われてます。
肉体は衰えていくんです。
溶接技術を習得しつつ
図面の計算処理や展開、
マネジメントなど、多方面に見識があると
将来必ず役に立つ時が来ます。
今は年齢に関係なく、
多様に対応できる
オールマイティな人材
が貴重とされる時代です。
少しでも心が動いたら興味のある証拠。出来るときに出来ることをやっておきたいですね。