溶接愛ツとラリアット

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【クロムCr】 サビない、じゃないのよステンレスは♬

今回はステンレスを語るうえで欠かすことのできない「クロム」についてまとめてみました。正直言って、元素記号を面白おかしく紹介するセンスは持ち合わせておりません。(>_<)

 

なので、せめてイメージしやすくするために、画像と一緒に読んでいただければ…、

 

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もしかしたら、あなたが以前から気になっていたことが解明されるかもしれませんのでぜひぜひご覧ください!

 

 

【目次】

 

 

1.クロム(Cr)とは

 ステンレス鋼にとって最も重要な元素の一つであるのがクロム。

 この「クロム」を調べてみると、

金属元素の一つ。元素記号Cr 銀白色でかたく、さびにくい。合金・めっき用。クローム。

google

 

となります。

これだけじゃ、ピンとこない。次の「クロムの役割」を読んでみましょう。

 

2.クロム(Cr)の役割

鉄にクロムを加えるとステンレスになる。 

blog.sus-metal.com

 


 

前回紹介させていただいた記事です。

 

 

このテキストの中では

 

「鉄に含有するクロム量が増加すると腐食は減少し、クロム量が10%程度以上になると通常の環境中ではほとんど腐食しなくなる。」とあり、

 

さらには、

 

 

「ステンレス鋼が腐食しにくいのは、ステンレス鋼中のクロムが大気中で酸化して、その表面に『不働態被膜(ふどうたい ひまく)といわれる厚さ数nm(ナノメートル、百万分の1mm)保護性の被膜ができるためであり、金や白金(しろがね)が化学反応しにくいために耐食性を示すのとは異なる。」

 

2-1.厚さの比較  

ここでちょっと厚さの比較をしてみましょう。

  • 人間の皮膚の厚さが平均1.4mm(ミリメートル)。
  •  身の回りのものでいえば、キッチンにあるアルミが11µm(マイクロメーター0.011mm)。
  • そして不働態被膜(ふどうたいひまく)が1nm(ナノメートル、0.000001mm)、つまり百万分の1mm(;゚Д゚)

 

 

1nm(ナノメートル)がいかに

薄いかがよくわかりますね。

 

そんな目に見えないバリアーが

サビからの攻撃を防いでると知ると、

顕微鏡の世界もなんだかワクワクしてきます。

(^ω^)

 

 

 

ちなみにナノメートルの次に小さい単位が「ピコメートル」で「Pm」で表記されます。(ちょっと面白い^^)

 

 

 

3.メッキ処理との違い

保護性の被膜を形成させる方法として、「メッキ」などがありますが、こちらは一度傷ついたり剥がれたりすると、そこからサビが発生します。それに対してステンレス鋼の場合は、

 

 

「不働態被膜がキズついて破壊しても、すぐに修復する」 

 

という特徴があります。

 

 

実はこれ、かなりすごいことで、クロムが酸素と結びつくことで再び不働態被膜が出来てしまうってことは、もう、自己修復能力と言ってもいいくらい。

 

植物でも動物でもないステンレスが、呼吸のような凄いことをしてるなんて、私にとってはたまらなく不思議です。生きてるのか?なんて言いたくなりますよね(^^♪

 

だからこそ、サビにも強いわけで、ステンレスが錆びづらいというのはこういう理由もあったんですね。

 

 

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鉄を、メッキ処理したものです。⇧

 

 

こちらはステンレスですが、⇩

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茶色く変色してるのはサビ?なんでしょうか。

 

 

こちらは明らかにひどいサビですね(^^;

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👇サビの画像はこちらにも載っています 

http://blog.sus-metal.com/entry/how-to-make-stainless-steel


 

パイプなどを取り扱っている配管工場などでは、サビに関して厳密に品質の管理を行ってるようで、工場に出入りする際の安全靴まで履き替えるそうです。

 

手洗いに行くと、ほかの鉄工場の方々も出入りしてるので、靴の裏に鉄粉(てっぷん)が付着してしまうから、などの理由からだそうですよ。

 

そのくらいステンレスの品質に時間と手間をかけて、より良い製品をお客さんに提供しているんですね。

 

 

4.仕事にどう生かす?

何度もしつこいようですが(実際しつこい^^)、ステンレスはサビないのではなく、サビづらいのです。

 

普段の慌ただしい中、「ステンレスはクロムの不働態被膜のおかげでサビづらい」なんて思いながら仕事はしません(>_<)

 

が、

 

サビが発生しないように環境を整えて仕事はしなければなりません。 

 

 

例えば

 

グラインダーを使用するときは、切粉(きりこ)が 周囲に飛散しないように、ベニヤ板などを立てて養生(ようじょう)します。

 

そうしないと空気中に飛散した切粉があとから落ちてきてステンレスの材料などに付着し、もらいサビの原因になります。

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開先(かいさき)をとる作業は、大量の切粉がかなり出ますので、掃除はマメに行うコト。

 

   

5.最後に

「クロムとサビ」についてまとめてみました。

私自身も、知ってるようで全然知らなかったことがあり、このブログを通してかなり勉強になっています!

 

目指すは、今後も専門用語に屈することなく、わかりやすさの追求!

 

少しでも皆さんに、なるほどと思っていただければ嬉しいです。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。