Project-Tig

右手にトーチ 左手に期待値を

12-05 新人教育が報われる瞬間 

「またかよ~」

「タングステンがまたくっついた💦」

同じ失敗を5~10回繰り返してからが勝負とはいえ、タメ息の連続で何度も失敗してたヒヨッ子時代。

 

それが今では教える立場に。 

長期間という長~~~い目で見守らなければならないため、技術を教えるのって正直、

「シンド~い」って思う事も多々。

 

そんな溶接の指導をしていて一番の喜びと

言えば「小さな芽」を確認できた時です。

 

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入社して10ヶ月。

全くの素人がここまで

溶接ができるようになったかと思うと、

目がウルウルしてきます。

 

その溶接がこちら⇩

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アップにすると⇩

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裏側①⇩

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 裏側②⇩

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細かいところは抜きにして、

充分に合格ラインに達しています。

 

材料は「アングル」と呼ばれるもので

一辺が75mmで厚みが6mm。

材質はsus316L(サス316エル)です。

 

特に裏側②は狭い場所で、

難易度がかなり上がります。

アンダーカットと呼ばれる溶接不良が

無いようにするのが、これまた難しい。

 

 

能力差は、あって当たり前。 

最終的には、本人の努力次第。

 

 

 

だからでしょうか?

 

小さいけれどしっかりとした「芽」が

出たときは、たまらなく嬉しい!

 

その嬉しさをストレートに伝えます。

「イイ溶接だね~」と。

 

 

 

ここまで出来るようになったのは

周りのメンバーのサポートも一要因。

 

彼が教える立場になったら、身をもって

そのありがたみを実感するでしょう。

 

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私は時々水を与えるだけ。

 

教えるほうも教わるほうも「芽」が

出るまで、ひたすら辛抱です。

 

そして、

どんな色の、どんな花が咲くのか

楽しみです。