溶接愛ツとラリアット

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ブルーカラーって結局何?【溶接工の具体的な仕事内容】

「ブルーカラー」という言葉は聞いたことありますか?

 

 

時々目にするこの「ブルーカラー」って…、恥ずかしながら私は最近知ったんですが、どうやら作業着を着て仕事をすることを「ブルーカラー」の仕事というみたいですね。

建設業や製造業などの様々な生産現場に従事する労働者を指すようです。

 

ちなみに対義語はワイシャツを着て働く方々を指す「ホワイトカラー」。

 

自称「溶接好きの溶接工」の私にはブルーカラーだろうがホワイトカラーだろうがどうでもいいし、ブルーカラーの仕事と呼ばれても全く悪い気はしません。

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ただ一つネックなのが、職業を聞かれたとき。

公的機関での書類とかに何て書こうかいつも迷うのです。

溶接工?製造業?造船所勤務?鉄鋼業?鉄工所勤務?鍛冶工?製缶工?

 

結局「溶接工」なんですけどね(笑)

 

何故迷うのかというと、溶接以外にすることが結構あるんです。「溶接工」って書くのはいいけど溶接だけしてるわけじゃないし…、ってな感じ。

それに「溶接工」って言われてもピンとくる人は少ないと思うんです。実際に知名度は低いわけですし…。

 

そこで今回は「溶接工ってこんな仕事してるよ」というのを私の職場のパターンで紹介したいと思います。

 

他の溶接工の方が見たら『おいおい!』って突っ込みどころ満載になるかもしれません💦が、一つの例としてご覧ください。

 

ちなみに、ステンレス工場でTig溶接がメインの職場です。

 

【溶接の仕事してみたい方】に向けて書いてますし、【話のネタ】になれば幸いです。

 

主な作業内容 

図面処理

図面をもとに、使用する鋼材の種類や加工寸法を拾い出しします。鋼材の種類や呼び方が多岐にわたるので、初めは覚えるのに一苦労します。

 

角度計算で関数(sin,cos,tan)を使う場合が多いのですが、今ではスマホのアプリで簡単にできちゃいます。

 

図面を見ただけで頭の中に立体的なイメージが出来ると、より一層面白さを感じます。

 

切断作業

大型(自動)、小型(手動)のバンドソーやプラズマ、ガス切断等を駆使し、定められた寸法、角度で鋼材を切断します。切断後はグラインダーでバリ取りや面取りを行う。

 

「ただ切ってるだけだから楽じゃん🎵 」

と思ってる方は永遠に三流職人ですね。

 

 

曲げ、穴開け作業 

特に資格は必要ありませんが、不注意で怪我をしやすい作業。

曲げ加工は油圧のプレス機を使用。 

穴開け作業はポンチングマシンやボール盤等を使用します。

マルチワーカーは曲げ、穴開け、アングルの加工にと万能プレーヤー。 

日東工器 マルチワーカー MW-50

日東工器 マルチワーカー MW-50

 

 

仮組み

加工された材料を図面通りに組み立てていく作業。製作精度もさることながら、仮付け溶接する箇所、長さを吟味しなければならない。

溶接後の歪みを考慮し、ミリ単位で製作を進めます。 

 

本溶接

溶接順序を常に意識しなければならない為、溶接技術の差がハッキリと出ます。

 

ステンレス鋼は軟鋼に比べて熱電導率が約5倍程度低いため、熱が分散せずに溶接部に留まります。熱が分散しないということは局部的に高温になるため、溶接による歪みが当然大きくなるので、この辺は腕の見せ所。 

 

溶接の仕上がりを100点満点で例えるなら、ボーダーラインの60点であれば個人差であれ1~3年で到達するでしょう。

 

60点→70点は更に3年程。

70点→80点は更に5年程かかります。

(もちろん経験則) 

 

運搬作業

工場内運搬と工場外運搬に分かれます。どちらも資格を取ることが必須。 

工場内運搬

主にホイストクレーンを使用。 

(床上操作式クレーン運転技能講習)

工場外運搬 

フォークリフト、ユニック車を使用。

(フォークリフト運転技能講習、

 小型移動式クレーン運転技能講習) 

 

ここまでのまとめ

 「溶接工」といっても私の職場では溶接ばかりしているわけではありません。そして、ほとんどの職人が上記の作業を複数掛け持ちで作業してます。

 

〈例〉 

図面+切断

本溶接+運搬

切断+製作+本溶接

 

といった感じ。 

一通りの作業が出来るようになるまで最低でも3年ほど必要かと。

 

この作業が一番重要、とかはありません。最低限の技術とお互いが尊重し敬意の気持ちを抱いていないと人間関係で孤立してしまいます。

 

滅多にありませんが、欲張りプランの【工場での製作➡現場での設置、取り付け】まで一貫して作業すると、めちゃめちゃ面白いです。

 

 

ブルーカラーの特徴

続いてはブルーカラーの特徴、…というより私の職場の特徴をまとめました。

 

就業時間がはっきりしている

残業に関しては「繁忙期の残業時間は最大80時間まで」を年6回。閑散期はノー残業デーが週二回。

休日の予定が組みやすい

工程表通りの休日となり、突然の休日出勤などほぼナシ。

転勤が無い

長男で地元に就職したいという方には最適です。転勤、異動がありません。

万が一倒産しても就職先に困らない

一通りの技術を身に付けてしまえば、仕事探しの心配は無くなるので将来に対する不安はかなり解消されます。オールマイティな職人は重宝されるので、なんでも経験した方が得です。

意外に気楽 

一人前になり信頼されると図面を渡されて放置プレイになる事が多い。単独で黙々と作業する時もあれば、数名のチームで作業する場合もある。

 

3K

「危険」に関しては、【決められたルールで作業する】を守れば大きな事故は防げます。指をハンマーで叩いたり脛を打ったりと、細かいケガを経験して一人前になります。

健康リスクに関してはコチラから

 

「キツイ」に関しては、夏は暑く冬は寒いです。同一姿勢での作業があったりと慣れるまではキツク感じる人もいます。

 

「汚い」に関しては、TIG溶接メインなので比較的汚れは少なめ。溶接時の火花が発生しなので作業着に穴が開くこともありません。

 

女性が少ない

出会いは少ないというかほぼゼロ。プライベートで積極的に出会いを求めないと婚期は遠ざかる一方です。

 

 

最後に 

ほんの一部ではありますが、溶接工の仕事内容とブルーカラーの特徴ををまとめてみました。

 

正直なところ、私の場合は『出来うる要望に答える』といったスタンスで、限られた条件でどれほどのパフォーマンスを発揮できるかに喜びを感じる人間です。キツクても汚くて危険と呼ばれてもそんなことはお構いなし。

 

また、年に数回しかない職場の飲み会で、ケガが無く同じメンツで乾杯できることが最早何事にも替えがたく感じます。

 

 

 

結局何が言いたいかというと、

溶接は超面白い!

 

 

 

 

最後にちゃっかり宣伝です。 

blog.sus-metal.com

 

ではでは、より良い溶接ライフを!