溶接の仕事を始めて16年。
40歳を超え、顔は澄ましてても体のあちこちから悲鳴が聞こえ始めてます。特に最近気なるのが耳鳴り。
心配になって検索しまくった結果、ここがポイントと感じたところを記載します。中でも鉄工所勤務の皆様には、是非とも読んでいただきたい内容です!
耳鳴りの症状
工場勤務になったのはTIG(ティグ)溶接始めた頃だから、16年も前から。ステンレスの鋼材を扱う工場で、いわゆる鉄工所(造船所内)。
グラインダーの音、クレーンの音、ハンマーの打撃音、大型換気扇の音なんかで話し声も聞こえにくいような職場。
なのに耳栓してなかったんだよねぇ~~~~。いつの頃からかキーーーーーン っていう高い音の耳鳴りに頭を抱えることになりました。
どんな時に耳鳴りが?
普段は生活音で聞こえないけど、トイレの個室や夜寝る前の静寂みたいに、「シ~~~~~~~ン」の代わりに「キーーーーーーン」ってなる感じ。それと仕事で夕方に疲れが溜まってくると耳鳴りが大きくなる(´;ω;`)
耳鳴りはいつから?
1年ぐらい前から夜寝るときに目を閉じると微かな「キーーン」は鳴っていたと思う(うろ覚え) 。
ヘッドフォンを使うときも右耳だけ音量が少し低く感じて、ヘッドフォンの調子が悪いもんだとばかり勝手に思ってた。
今思い返せば予兆はあったと思う…。
耳鳴の原因がこれ
今まで耳栓しないで仕事してたんだよね…。
鉄工所ってのはスーツを着て働く人たちの職場とは全く異なる世界。っていうのも、久しぶりに使い始めた耳栓を外した時は、思わず耳を塞ぎたくなるような大音響だった。
慣れって恐ろしい…。
怖いのは、一日単位ではなく年単位
私の工場では13名の作業員がいて平均年齢は40歳!私より年上は4名いて、内3名は健康診断の聴力検査の「高音域」で異常アリ。もう1人は私と同じ高い音の耳鳴りがあるとの事(SSメタル調べ)
中でも50代の1名は、昔ながらの製缶仕事(タンクの製作)を10代の頃から始めていて、30歳前には耳に異常が出ていたんだって…。本人曰く、ハンマーで金属を加工するときの打撃音が原因じゃないかって言うから…。
経験年数に差はあるものの、40歳以上の全員が耳に何らかの異常がある。
一日一日の微々たるダメージの蓄積が長い年月を経て難聴へのルートになってるなんてそりゃ怖い。
治るものと治らないものがあるから厄介
慢性的になると回復の可能性がかなり低くなるようです。
私は鉄工所勤務になって、約15年で耳鳴りが発症。もちろん年齢的なことも否定できないけど 、TIG溶接って半自動溶接や被覆アーク溶接に比べると、比較的騒音は少なめ。
「経験年数〇年で耳鳴や難聴になる」とは人によりけりだから、断定するのは無理。いずれ自分もなるかもしれないと思ってた方が予防につながるよ。
そして、なんかおかしいなと感じたら直ぐに耳鼻科で診てもらうこと。
予防策は?
耳栓!
これ以上悪化させないことに専念するのが、将来の自分に対する投資と思えばいいんじゃないかな?
そりゃ最初は俺も耳栓使ってたよ(--〆)
だけど、声の小さい人と会話しづらいし、使ってると手垢で汚くなる。「めんどくさいからもういいや」ってなるんだよね。
これじゃいかん!
やればいいだけなのに、これって後から絶対に後悔するパターン。
早速、作業員皆に自分の突発性難聴の事を話して、少しでもリスクを下げようと全員分の耳栓を購入。こういうことは大人数でやった方が意識が高まるね。
作業は確かにキツクなってくる
5年前の自分とは明らかに体の動きが違ってきてるから、次の動作に行くときにちょっと意識して間を置くようにしてるんだよね。色々と自分で試しながら一日の作業を効率よくしていかないと、余計に体が疲れる。
週末は疲労感が半端ねぇから、その日の疲れはその日のうちに(^^♪
規則正しい生活がホント大事。ブログを始めてから尚更規則正しくなったよ
溶接工の将来性って…
- 今回の突発性難聴と耳鳴り
- アーク光の紫外線による白内障
- ヒュームガスによるじん肺
- 同一姿勢による腰痛、肩こり、腱鞘炎
う~ん。ざっと思いつくだけでもこれだけあるんだから、一般的な仕事に比べたらリスクは高いかもね。だからこそ自分たちで自分たちの将来のために、正しい知識を身に付けてリスクを最小限に抑えるのが大事だと思うんだよ。
一生懸命仕事した結果が、自分の将来を脅かしていたなんてことになったら悲しいよ。だから今一度、作業中の保護具の使用について考え直してるSSメタルです^^;
皆と65歳まで健康で元気に稼ぎたい!
(人生は続くよ退職後も)
ではでは、より良い溶接ライフを!