TIG溶接と言えばステンレス鋼。
ステンレス鋼と言えばTIG溶接。
今日も張り切って溶接ビードを
紹介します。
ステンレス鋼の仮付けの状態
ステンレス鋼SUS316L(サスさんいちろくエルと読みます)
FB125×9(幅125mm×厚さ9mmのフラットバー)
いざ、ステンレス鋼を本溶接!
と、普通はこんな感じ。仮付けのトコは溶け込みが浅くなるのでモコモコなりやすいですね。これでも悪くはないんです('ω')ノ
もう一枚。
う~ん。イイ焼け具合です!
右から左へ溶接しています。
溶接条件は以下の通り
- 溶接電流 235A
- 溶接棒 3.2mm
- ノズル No,8(ガスレンズ)
- 溶接速度 125mm/35s=3,6mm/s=214mm/min(幅が125mmのフラットバーを35秒で溶接します。一分間だと214mm進むことが出来ます。)
一見、電流が強すぎじゃね?と思われますが、溶接時の溶けてるところ(溶融池)が、一般的なSUS304に比べてドロッとしています。
液体に例えると、
SUS304はサラサラな醤油、SUS316Lはドロドロなソースぐらい違うんです。
ステンレスは熱伝導が鉄より約7倍も遅いため、溶接の熱による変形(歪み)を最小限に抑える溶接技術が求められます。
熱伝導率が低い=保温性に優れている
ということで、ステンレスが魔法瓶や水筒に使われるのはこのため。
仕上げはワイヤーブラシ
いかがでしょうか?
ブログのために特別に時間をかけて撮影したわけではありませんよ。
日常の溶接です!
あ、二度付けはしてません。
ここまで読んでいただいてありがとうございます!
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