Project-Tig

右手にトーチ 左手に期待値を

初心者が綺麗な溶接ビードを獲得するためのハジメの一歩!ティグQUEST 

はじめまして!

ステンレス工場で15年以上働いているSSメタルです。

ステンレスを切ったり曲げたり加工して、ティグ溶接で製作する仕事をしています。

TIG溶接はみんなが思ってるより実は簡単です。

 「そんなわけないでしょ。」とか、

 

「半自動溶接の方がやりやすい!」とか、

 

「そりゃあ10年以上やってれば、そう言えるだろ!」

 

って、突っ込まれるかもしれませんね(笑)。

 

それにはもちろん理由がありまして、今回から紹介する練習ドリルを実践していくことにより、初心者(新人君)が確実に、ある一定のレベルまで達することができます。

確実にです。 

 

何故こんなことをするのかは置いといて、怪しいメルマガ等の勧誘は一切ありませんので安心して最後までご覧ください。

溶接前に準備するもの 

  • スクラップ材などの余った材料
  • スコヤ、または、尺金(サシガネ)

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罫書く(けがく) 

新人君なので、スコヤの使い方に慣れてもらいながら、適当に線を書きます。

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ここから・・・、

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フリーハンドで丸を書きます。

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Tig溶接条件の確認 

タングステンの長さはNo.8ノズルの場合約7mm、No.6ノズルの場合は約4mmの長さです。

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溶接電流は材料の厚みによって変わりますが、今回は100Aで溶接。ノズルは置いたままで前後にゆっくりと振ります。

さあ、綺麗なになるように溶接します!
(トーチだけで、溶接棒は使いません) 

 

良い例

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綺麗な〇になるように溶かすこと。

初めは焦らず、一ヶ所づつ丁寧に。 

 

悪い例

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タングステンが少しでも母材に付いてしまうと、このように黒いススが出ます。

  

【マトを溶かすポイント】

  • 正確性・・・綺麗な形、色になる。
  • スピード性・・・一カ所当たり10秒を目安に溶接する。

 上記を目標に練習します。

 

「たったこれだけ?」  と思うかもしれませんが、狙ったところを溶かすにはこの練習ドリルが効果的です。なぜなら初心者は距離感がつかめていないので、意外と〇からはみ出してしまうのです。

 

タングステンをくっつけずにを溶かす。

 

慣れると一カ所当たり5秒もかからず出来るようになります。 

すぐ上達するので、教える方も自信をもって指導できますし、練習する方もゲーム感覚で面白く練習できるんです。

 

初めは焦らず丁寧に。

 

慣れてきたら「60秒で何ヵ所できるか」とか、「30箇所を何秒で出来るか」 といったタイムアタックなどもおススメです。

どうしてもノズルが滑ってしまうという方は、溶接時のリラックスを意識するだけで上達するので、溶接時は必ず腹式呼吸で溶接するようにしましょう。

 

溶接初心者が溶接上達のために必要な2つのコツを公開にも目を通してくださいね。

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