Tig溶接で取り扱う部品の中にガスレンズがあります。
シールドガスを整流で出してくれるおかげでビードが綺麗になるだけでなく、狭くてタングステンを長めに出さなきゃ届かないとこもしっかりと溶接出来ちゃいます。
前々から気になっていたんですが、このガスレンズ…、
いったいどこまでタングステンを伸ばせるの?
と、気なったもので調べてみました('ω')ノ
ガスレンズを検索すると出てくる用語に整流と乱流があります。
まずはこれを覚えてしまいましょう。
通常肉眼では見えないシールドガスを、カラーでとてもわかりやすい画像で見ることができます。
今回の溶接条件
- 電流130A
- ノズルNo.8
- タングステンΦ2.4mm
- ガス流量12㍑/min
- 板厚9mm、SUS316Lの平鋼を使用
- 溶接棒ナシ
まずは標準ノズルから
左側はタングステンを10mm 出した状態で溶接。 ビードが綺麗な色をしていますね。
一方右側はタングステンを20mm 出して溶接。ビードが酸化してしまいアウト❗
次はガスレンズ
タングステンの長さが10mm。
タングステンの長さが20mm 。
工場で製作する製品で、タングステンを25mm まで出して溶接する箇所があり、30mm までは大丈夫だろうという予想はありました。
タングステンの長さが40mm 。
ここからが、未知の領域。
って、おいおい(+。+*)
もうダメなのか?
タングステンも酸化してしまうとは…。
こちらは、タングステンを30mm 出して溶接したあとの様子。
アルゴンガスの流量を上げればいけるかもと思ったが…ダメでしたね(>_<)
40mm も出して溶接したことなかったので、手がプルプル。
ノズルがNo. 6だったり、スミ肉溶接だとまた違う結果なのかな?
というわけで、今回の記録は30mm でした。
次はNo. 6ノズルでも試してみようかと思います。
おっと、昼休み休憩も終わり
午後からもご安全に!
夏の鉄工所、熱中症予防にお読みください