この記事はTIG溶接の練習ドリルとなっています。
難易度は中級レベル。
すみ肉溶接なんて、ハッピーターンひと袋をペロッと平らげるくらい超簡単🎵
止まらないよね
という方なら、僅かな時間で出来るので、是非とも腕試しのつもりでチャレンジしてみてください。
準備するもの
いつもと同様に、鋼材の切れ端を準備。
今回は板厚6㎜を2枚使用します。
材質はSUS316Lとなっております。
仮付け
2枚の鋼材を少しずらして仮付け。
練習の目的
ここで一旦、練習の目的を説明します。
ここでの最終目標は
ノズルを滑らかに動かすこと
です。
ノズルの接触している場所が鋼材の角に当たるので、力が入っているとスムーズに動きません。
すみ肉溶接とは?
こちらが普通のすみ肉溶接です。
漢字では「隅肉溶接」。
画像のような90度のすみっこを溶接する時、すみ肉溶接と呼びます。
今回のすみ肉溶接は…
段差があるすみ肉溶接です。
通常のすみ肉溶接とは異なり、ノズルを動かす時、力が入っていると赤〇の箇所が引っ掛かり、スムーズに動きません。
すみ肉溶接時のポイント
溶接時、ノズルを下向きにしようと画像⇩のように直線的な動きをしてしまうと…、
こうなります⇩
ノズルが鋼材の角に引っ掛かり、浮いた状態に。
こちらの画像⇩のように、 ノズルと鋼材の接点を…、
①赤矢印のように、円運動で滑らす。
②黒矢印のように、わずかに手前に引く感じ。
にすると、ノズルの動きがスムーズになります。
ノズルと鋼材の接点に神経を集中!
No.8ノズルを使用すると、ノズルの径が大きくなって尚更引っ掛かりやすくなります。最初は上手く転がせません。
溶接画像
【溶接条件】
電流 150A~160A
溶接棒 Φ2.0mm
最後に
「すみ肉でノズルを滑らかに動かす練習」としてまとめてみました。
これが出来るようになると、今まで以上にノズルと鋼材の接触部分の感覚が研ぎ澄まされると思います。
例えるならハンターハンター(H×H)で言うところの『念能力』の【周】にあたるわさ。
周?
ノズルも自分の体の一部だと思って動かすわさ♡
自分の神経を、手に持っている道具にも張り巡らすわさ
と書けば分かるかしら。
(H30.2/2 35巻がようやく発売!)
ローリングは勿論、浮かせてストレートに進むときの力の微調整。さらには、溶接棒を加えるときの力加減。
TIG溶接では、非常に重要な感覚です。
今回の練習ドリル「すみ肉でノズルを滑らかに動かす練習」で、自分の感覚をさらにもう一歩、深く感じてみてください。
ハンターハンター単行本15巻が本棚に眠ってる人は、もう一度、周をおさらいだわさ♡
ではでは、より良い溶接ラ…、おっとっと。もう一つ。
この練習内容でも物足りないという方のために今回より超ムズ⇩
お試しください♡
ではではより良い溶接ライフを!