溶接の職に就いてもう少しで20年が経とうとしていることでお馴染みのSSメタルです。
こんにちは。
職場で取り扱う工具には色々種類がありまして、使用期間が10年は超えているであろうレバーブロックがその内の一つ。
作業で使用する前に必ず実施する、使用前点検で一部チェーンの変形が見られたので交換することにしました。
キトーのレバーブロック定格過重1.6t
今回チェーンを交換するのがこちらのキトー製レバーブロック。主に重量物を引っ張る時に使用します。
今までは特に異常は無く、メンテナンスといえばフックの外れ止めを交換したくらいで、他はいたって正常。未だ頼りになるバリバリの現役です。
交換手順
チェーンを外すために矢印のリングを外します。
ロックをフリーにしてチェーンを引っ張り、最後に遊転装置のハンドルを回せばチェーンが外れました。
両腕の無いミロのビーナス像に見えてしまう。何とも言えない流線形フォルム。萌え。
交換部品
チェーン、フック、クサリピンの三点セット。
割ピンが小さくて失くしそう。 ピンぼけが激しい…
新旧のチェーンを比較してみる
新品のチェーンを取り付ける前にここで一旦、10年選手のチェーンと新品のチェーンの長さを比較してみました。どのくらい伸びていたのかな?
画像は横に並べていますが実際には縦に垂らして計測しました。
新品のチェーンの光沢や規則正しい統一感は半端ないのう。
新品のチェーンの長さは全長1.5m。これに対して古いチェーンは+5mmの伸びがありました。
こちらがキトーレバーブロックの定期点検基準マニュアルの中の「使用限界または判定基準」になります。
これは使用限界には達していな判定になります。
一部損傷が激しいチェーンでしたので、そこだけ切断し使用することも可能でしたが、チェーン全体の長さが短くなると作業に支障が出るのでやはり新品と交換する事にしました。
さてさて、交換の続きを。
向きを間違えないようにチェーンを本体に取り付けて、
フックを取り付けます。
クサリピンで固定し完了!
チェーンの巻き戻しを確認して、交換作業は終了です。ここまでの所要時間は約10分でした。
最後に
とりわけ難しいことは無く、すんなり終える事ができました。
一部、私の個人的な感想や妄想が入っていることを反省しつつ、機械工具に対するフェチをご理解願いたく存じます。
ハート