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Tig溶接でLV.99を健康的に目指すブログです。 春ですね!

10‐09 「クレータ処理」で溶接欠陥防止

溶接用語の「クレータ」について、画像などを使ってわかりやすくまとめてみました。溶接欠陥の中では初歩的なことなので、軽くおさらいしていきましょう。

クレータって何?

 クレータというのは、溶接終了時に急にアークを切ると、おへそのようなくぼみができますが、そのくぼみの事をクレータと言います。放っておくと割れなどの欠陥が発生するので「クレータ処理」なるものが必要となります。

溶接クレータ処理

 これはティグ溶接後のクレータです。板厚6㎜なので、クレータの大きさは数ミリですが、私の職場では欠陥とみなしています。鋼材によって光の反射で見落とす時があるので、複数方向からのチェックが必要となります。

クレータ処理の方法

 クレータ処理は非常に簡単です。

 半自動や被覆アークの場合は、クレータ部分にもう一度肉盛りをすればOKです。ティグ溶接の場合は、電流をフェードアウトするように小さくしてクレーターを小さくします。この時クレータフィラ電流を適切に設定していないと、画像のようなクレータが発生じてしまいます。

ティグ溶接のクレータフィラ電流設定

クレータフィラ電流の設定

 溶接機本体のコントロールパネルにて、まずは「クレータ 有り」に設定します。それから「クレータフィラ電流」を設定します。

 クレータフィラ電流の目安は、板厚6㎜では30~40Aを基準にして調整していきます。

半自動溶接機のクレータ入り切り

 クレータつながりでついでに。

 送給装置についている「クレータ入り切りのスイッチ」でトーチスイッチの操作方法が変わります。
 「切」の場合はトーチスイッチを押したままの状態で溶接を行いますが、「入」の場合はONの状態からトーチスイッチを放しても勝手にワイヤご出てくるので、そのまま溶接を行うことが出来ます。そして、溶接を終わるところでもう一度スイッチを押したままにするとクレータ電流(弱電流)になり、簡単にクレータ処理ができます。クレータ電流の後は手を放すと溶接は終了します。  

最後にもうひとつ

 隙間が大きい溶接個所では、自然にビードが垂れ下がるので、クレータが出来やすいです。

溶接クレータ処理


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