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溶接でLV.99を健康的に目指すブログ。梅雨ですね

13‐00 溶接作業による七つの災害

溶接中の作業における災害

  さてさてさ~て、溶接作業で起こりやすい災害にはどんなものがあるでしょうか。

  • ①アーク光から発生する、強烈な紫外線による眼炎、皮膚のやけど
  • ②雨天時における感電による災害
  • ③高温のスパッタによる火傷
  • ④高温のアーク、スラグ、スパッタによる火災、可燃物への引火爆発
  • ⑤高圧ガス容器の取扱不良による、容器の爆発やガスの噴出
  • ⑥閉所にて、ガス充満における酸欠
  • ⑦災害を隠ぺいする労災隠し

 

 溶接作業は大電流を扱うとともに、中心部が5000℃以上にもなる高温のアーク熱を手元で扱う作業です。溶接者は単に自分の災害ばかりではなく、周辺にも災害を及ぼさないようにする責任があります。

 専門的な知識が必要とされる職種ですので、災害事例などには常に目を通し、共通したリスク管理を徹底すべきですね。溶接作業による災害

作業中の怪我は全て労災扱い

  しかしながら、わかっていてもやってしまうのが人間の悲しい性です。つい、とか大丈夫だろう、といった軽い気持ちで、後からこうすればよかったと反省するときもあります。

 中でも溶接のアーク光で、うっかり目を焼いてしまったり、目に鉄粉が入ったことが何度あったことか。

 たとえその日に治る軽い症状であっても、仕事中の怪我で診察を受けると「労災」扱いとなります。

「労災隠しは犯罪ですよ」と受付で言われる

 以前、仕事の昼休み休憩を利用して、自分の庭に設置するフェンスを製作してました。グラインダーを使って研磨してたら、目に鉄粉が入ったんですね。その時は専用のゴーグルじゃなくて薄いサングラスだったので、隙間から入ったのでしょう。

 水道水で洗い流すことが出来なかったので、あちゃーと言いながら眼科へ行った時に、こんなことがありました。

 

「目に鉄粉が入ったようなので、取っていただきたいのですが、」と作業着の私。

 

『仕事中ですか?』と受付の方の質問に、

「ええ、職場なんですけどね~。つい、、」と、世間話口調で答えてしまったんです。そうですか、と答えた受付の方は奥の方へ入ったようで、「、、、?」あ~これって、今の質問は労災に該当するかの確認なんだ、と思い直し、奥から戻ってきた受付の方に再度説明することに。

「仕事中なんですが、昼休み中に自分で製作しているものがあって(汗)、仕事中ではないですね(汗)、昼休み中ですよ。ええ、業務中ではないので労災ではありませんよ(汗)」と、シドロモドロ。

 ジーーーーっと目が細くなった受付の方に『労災隠しは犯罪になりますよ?』と。めっちゃ怪しまれました(汗)www.mhlw.go.jp

 その後、何とか誤解は解けましたが、仮にも仕事中の怪我と受け付けたので、【労災隠しではありません】という書類にサインしたのと、もしかしたら労働基準監督署から確認の連絡があるかもしれません、との説明を受けました。

 嘘ついてないのに、心臓バクバクです。

最後に

 ちょっと話が逸れてしまいましたが、作業中に怪我をした場合は、先輩や上役に相談し、適切な対応をするようにしてください。

 また、私達の職場は冒頭で説明した災害の他に、製造業や建設業、造船業など様々な分野に及びます。平成から令和に時代は変わったとはいえ、災害の種類は「墜落、転落災害」が圧倒的に多く、加工機械による「挟まれ」「巻き込まれ」等もありますから、災害事例を定期的に学ぶことが必要になります。歴史が人類の失敗の積み重ねならば、過去の災害事例は被災者の叫び「俺みたいになるな!」という心の叫びです。

 

 リスクに対する危機感の希薄さは時として、無理や無謀に向かう恐れがあります。自分だけでなく、大切な人にも安心してもらえるように、将来を担う若さ溢れる職人の方々にとって、当Pro-Tigが僅かでも助力となるように警鐘を鳴らせればと思います。

 

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