水冷式を使用するに当たって、「ポンプの循環が弱い場合の対処方法」を二つ記録します。
呼び水をしないとポンプの循環が弱い
通常であれば、クーラントがバシャバシャと勢いよく音を立てて出てくるはずが、クーラントを交換した直後は、呼び水をしないとチロチロとしか出ません。
1~2年に一度、クーラントの交換をしなければならないので、真冬でも凍らない「凍流水」なるものを購入し交換します(雪国)。
この交換後に呼び水をするのですが、方法はいたって簡単で、まずはポンプを回しながらタンクを立てます。その後、ドレンを緩めてクーラントを排水しながら、タンクを元に戻すと、勢いよく循環し始めます。
タンク上部にも、呼び水の方法が記載されています。
配管を曲げてしまうとポンプの循環が弱くなる
これはトーチボディを外した画像で、
水冷式を使い始めのころ、ポンプの循環が弱くなってるのを知らずに溶接していたのですが、流量が弱いため冷却されず、あろうことか高熱でケーブルから白い煙が立ち込めて、ゾクッとなった経験があります。マジで焦った
調べてみると、どうやら画像の細い配管部分が変形して、クーラントの流れが悪くなっていました。無知って怖いです。
ちょっとレアなケースかもしれませんが、危うく火災の原因にも繋がりかねない事なので、今後のためにも記載することにします。
ティグ溶接で、200Aを超える高電流でも安定した溶接を可能にする水冷式。
ただ、あまり一般的に使用されていないため、トラブルの対処法がいまいち広く知られていないような気がするんですよね。
そこんとこを踏まえて、ここPro-Tigでは「知りたかったのはこういうことだよね」と思ってもらえるようなブログを目指して更新していきます。
水冷式と出会ってなければ、ティグ溶接の面白さの半分も知らなかったんじゃないかな。 考えた人、天才!