JIS Z 3001「溶接欠陥」では不具合な状態を指す用語を「溶接部の欠陥」として取り扱っているので、当ブログでもそれに準じて「欠陥」について記述しています。
「ブローホール」とは溶融池内に入ったガスが凝固時に残存し、溶接金属中に閉じ込められて生じる空洞の事
参照元:JWES 溶接用語「ブローホール」より
溶接金属の中に空洞が閉じ込められてる状態なので、溶接ビード表面からはわからない。
ブローホールが浮かび上がり、溶接ビード表面に出来る小さな穴の事を「ピンホール」と呼ぶようです。
夏場の溶接なんかは暑くてとろけそうなので、体に送風機を当てながら作業するんですが、たまに溶接個所に風が当たってこんな感じに。
炭酸ガスが届かないために無数の穴が…
今まではこの画像のことを「やべっ、ブローした!」と呼んでいましたが、今度から「やばっ、ピンホした!」って言わなければなりませんね(笑)
現場では「ピンホール」も「ブローホール」も『欠陥』として通じるので問題は無いかと思います。
【おさらい】
- ピット…表面に出来た大きめの穴
- ブローホール…溶接金属中に出来る無数の空洞
- ピンホール…表面に出来た無数の穴