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Tig溶接でLV.99を健康的に目指すブログです。 春ですね!

2‐02 水冷式について理解する

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水冷式とは

循環装置を用いて冷却水を循環させることによりトーチの熱を下げる仕組みのこと。

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循環装置から流れてくる冷却水がトーチケーブルを通り、柄の部分まで行き渡り熱を奪ってくれるので、持つ個所が熱くなることはありません。 

使用する際は、Tig溶接機本体の他に、循環装置+水冷式トーチケーブルといった組み合わせにる。  

 

【循環装置】

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【水冷式トーチケーブル】

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トーチ内の給水ホースと排水ホースで冷却水を循環させ、間接的に熱交換する方式となる。

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水冷式のメリット

①長時間の溶接でもトーチケーブルが熱くならず、安定した溶接作業が可能。

②安定した冷却効果により、コレット等の消耗品の耐久性がアップするため、コスト削減が可能。

③工場等の屋内の平坦な場所では、その性能を確実に発揮する。特に配管溶接。 

水冷式のデメリット

①屋外、広範囲等での作業には対応しにくい。

②循環装置のポンプ性能には高さ制限(約8m)があるので、高低差のあるところは避けたい。

③初期投資がかかる。

④寒冷地では冬季に水道水が凍るため純正クーラントを使用し、1シーズンで交換。 

⑤メーカーによってはトーチケーブルが重たくなり、手首に負担がかかる場合もある。  

空冷式と水冷式の消耗品の比較 

以下の使用数は、私が一年間に渡り記録したものです。溶接電流は220A。

  空冷式使用数(個) 水冷式使用数(個)
コレット 72 18
コレットボディ 36 6
トーチキャップ 6 2
トーチヘッド 3 1

 

空冷式220Aで、使用率を守りながら1日溶接した場合コレットボディは1週間程で、コレットは4日程で熱変形、変色してしまいます。水冷式では、同じ220Aで溶接してもコレットは3週間以上は長持ちする結果となります。

 

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