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Tig溶接でLV.99を健康的に目指すブログです。 春ですね!

Qest‐03 鋼材同士を接合する

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今回からは実際に鋼材同士を溶接します。

 

ティグQuest01~02は、一枚の鋼材を使用し狙ったポイントを溶かすもので、「溶接」のにあたるわけです。

今回は「溶接」のにあたり、二枚の鋼材を溶接するQuestとなります。ここでは溶接中の目視による「接合した」、「接合していない」の判断が必要になります。

溶接姿勢は立ち向きV(バーチカルのV)で、アークを一つ一つ切りながら下から上へ登っていきます。
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こんな感じ。

 

【以下手順】 

立ち向き溶接V①

まずは鋼材を仮付けします。
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※画像はSUS316Lの板厚9㎜を二枚重ねたものです

 

溶接電流は約100Aで、6番ノズルならタングステンは4㎜、8番ノズルならタングステンを6mm出します。
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タングステンの長さが変わってしまうとトーチの角度が変わり溶け方まで変わってしまうので、タングステンの長さは毎回必ず測るようにします。

 

下から一カ所ずつ、アークを切りながら登っていきます。「カチ上げ」とも呼ばれていますね。

 

タングステンと溶融池の距離は2~3㎜程度をキープ。


ここでの目的は接合した瞬間を把握する事なので、ビードが波打ってもOKです!

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新人君が溶接したのですが、彼は上手いです。
半自動溶接は数年間験あり。ティグ溶接は未経験。溶接経験があり溶け込みを把握している人は呑み込みが早いです。

 

【失敗例】

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タングステンと溶融池の距離が離れすぎたり、慌てて先を急ぐとこうなります。溶接電流は低めに設定し、接合した瞬間がわかるまで何回も繰り返します。

  • 立ち向き溶接(V)・・・下向きに比べて溶融池が垂れ下がってくるので溶け込みが分かりやすいため、感覚をつかむためにも下向きより立ち向きVで練習するのがBEST!

次は立ち向き溶接V②

溶接電流は80A

上記の【立ち向き溶接V①】をクリアしたら、今度は横に振りながらアークを切らずに左右に振りながら少しずつ登っていきます。

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うんうん。溶けてる溶けてる🎵

強く握ると力んでしまうと思うように進めないので、トーチを持つ手は軽く握る程度に。深く静かに呼吸すると力が抜けてリラックスできます。 

下向き溶接F

ノズルをゆっくりと軽く滑らせながら前進していきます。

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※上下に振る

 

振り方は何種類かあり、トーチを振りながら溶接する事をウィービングと言いますが、細かいことは気にせずにやりやすい方法で振っていきましょう。

 

矢印がきたない、、、
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※円を描くようにグルグル振る 


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※分かりにくいですが前後に振る

 

溶け方がわかってくると進むスピードが速くなりますが、はやる気持ちを抑えてゆっくりと進むことを心がけます。

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溶接線が見えなくてどうしても失敗例のようになってしまう、という方は、溶接面の遮光プレートを一番下げて再挑戦してみてください。

また、直射日光の当たる場所で溶接すると溶接面内が明るくなり、かなり見えにくくなってしまうので、日光の当たらない場所で練習しましょう。


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※細かく振ると溶けやすい

 

ここまで出来るようになると、トーチの動きはだいぶマスターしているので、次からいよいよ溶接棒を使ったQESTに突入です!

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