この記事は、2019年10月末にSUZUKIDから発売されたプロメ ブルーフィルターPM-10CBのレビューです。
SUZUKIDから二種類の遮光度調整機能付液晶カードリッジ【プロメ ブルーフィルタPM‐10CB】が発売されました。市販の溶接面で使える青系の遮光調整プレートは、今まで目にする事がありませんでしたので、テンションググ~ン!
資材屋さんからのチラシ↑↓
青系の遮光ガラスは韓国で製造されてましたが、ここ数年で生産中止になっていて手に入りませんでした。そのため、遮光ガラスは緑系と青系、はたまた黄色系、どれが一番見えやすいんだYO!あ~だこ~だ議論されてきたわけですが、どうやらそれも今日までのようですね。注文してから二日後に届いたので、さっそく使用してみましょう!
SUZUKID 遮光度調整機能付液晶カードリッジ【PROME‐プロメ‐】
ざっくりと商品の特徴を。
【PM-10C】5年程前?から発売 画像右
- 赤、青系のひかりを抑えた"自然な見え方"
- 従来の遮光プレートに近い見え方
- 長時間作業も自然な見え方でストレスフリー
【PM-10CB】今回新発売 画像左
- 黄色の光を抑え、まぶしさを軽減した"鮮明な視界"
- 接地面や溶融池の境目が見やすい
- 高出力溶接でも鮮明な視界を確保
市販の溶接面への取り付け方法
さっそく中を開けると、
「トリセツ、保証書(二年間)、リチウム電池、二個(CR1025テスト用)、取り付けスプリング」が入ってます。
私の革製溶接面には、白ガラスと一緒にセッティング。取り付けスプリングは手持ち用溶接面に使用するので不要でした。
ところが、そのまま取り付けると、、
遮光プレートの厚みで閉まりきらないので、
矢印の反り返っている箇所を、グイグイと真っ直ぐにします。
これでOK!
ちなみに厚さはこんな感じです。左側が遮光調整できない遮光プレート。確か3000円くらいのやつ。
右側プロメの厚さは約10㎜。
参考までに、こんな見え方します
これは遮光前の状態をスマホにかぶせて撮影したものです。(今更ですが、記事内の画像は全てスマホ撮影であります)
肉眼では左のプロメブルーフィルタは画像より青白く見えます。右のプロメは緑よりやや黄色っぽい感じです。
と、ここまでは特に目新しさは無かったのですが、溶接をしながら色々と試してみると、このダイヤルの凄さが徐々にわかってきました。
調整ダイヤルは三つあり、遮光度#9~#13、戻りスピード、感度の強弱をスムーズに調整可能です。
例えば、天井からの太陽光に反応し遮光してしまうようなら、
ダイヤルで簡単に調整できます。
PM-10CB⇧⇩
また、溶接終了時にクレータ電流にしたら明るくなってしまったとしても、
ダイヤルで簡単に調整できます。
PM-10C⇧⇩
「遮光プレートあるある」にしっかり対応可能!溶接条件はその都度多岐にわたるので便利ですね。
プロメ ブルーフィルタの使用感
【溶接者及び溶接条件】
SSめたる(40代)ティグ歴16年 視力0.5 0.5 老眼無し 普段は遮光版#10緑青系使用
工場内本溶接作業でステンレスのティグ溶接4時間使用。隅肉上向き下向き溶接、平付け下向き溶接それぞれ150A~210Aの範囲で溶接。
【PM-10CB感想】
#10で溶接したが、青というよりは白の方が強く、少し明るく感じた。緑#10と青#11が同じくらいの照度。溶接線、溶融池はクリアに見え、作業性に全く問題は無い。ここは寒冷地でマイナス8℃まで下がるが、取説にはマイナス10℃まで使用可能とあったので問題は無いと思う。
PM-10Cと比べてどちらの性能が上かと聞かれたら、「両方」と答える。どちらかを買うとなったらどちらも優れたものなので、あとは好みの問題。私は緑系に慣れているので「落ち着く」といった点から、PM-10C緑系を選ぶ。 以上
その後も数時間使用し続けたおかげで、私の中では「遮光色は緑か青か論争」に終止符を打つことができました。是非とも溶接者の方々にも体験していただきたいです!
今回はティグ溶接での使用感想を記事にしましたが、今度は半自動で使った感想も追記していきたいと思います。よろしければ、また遊びに来てください。