プリフローとは
アークスタート時、アークスタートより先にアルゴンガスの放流を開始することにより、タングステン電極や溶接部を空気から完全に遮へいして、溶接スタート時の欠陥を無くす機能の事。
休憩後や翌日の溶接開始時は、トーチケーブルからアルゴンガスが抜けているのでアークスタート時に酸化する場合は、プリフローの設定が必要である。
ダイヘン溶接機では、プリフローを0秒、0.3秒、0.6秒に設定可能。
プリフローの設定方法
ブレーカーを下げ、溶接機本体の上蓋を開ける。
赤丸が切り替えスイッチのDS1で、1番~8番まであり、かなり小さい。
矢印方向は機械正面。
プリフローの設定で使用するのは2、3番のみ。
①プリフローを0秒にする方法
3番をONにする
②プリフローを0.3秒にする方法
全てOFFにする。
初期状態はこの状況。
③プリフローを0.6秒にする方法
2番をONにする。
トーチケーブルが延長されて10mを超える場合に設定推奨。
パナソニック製では溶接機本体正面で設定可能。
アフターフローとは
溶接終了後に、酸化防止のためアルゴンガスを一定時間放出し続ける事。溶接電流が200Aを超える場合は母材の状態を確認し、アウターフローを調整する必要がある。
アフターフロー設定方法
溶接機本体にある操作パネルにて設定可能。