溶接ビードってなんですか?
初めての方にも分かり易く説明しますので、まずは次の2枚の画像を見比べてみてください。
まず1枚目
そして2枚目
金属のつなぎ目にできる溶接部分を溶接ビードと呼びます。
どちらも『ティグ溶接』と言って、とても綺麗なのが特徴的なんです。
ティグ溶接=外観が綺麗
さて1枚目ですが、ビードの幅がバラバラ&デコボコ。
一体誰がどう溶接したらこうなるのか、お世辞にも綺麗とは言えません…。 これ以上言うと私の左手が悲しむのでこの辺で。
では2枚目の画像はどうでしょうか?
ビードの幅が定規で引いたように均一で、まるでロボットが溶接したみたいに見えませんか?
この画像を見てるときに頭の中では
「ウヒョッ🎶(脳汁)」
って、私の場合はなるんです(笑)
私の右手も喜んでます。
私は溶接の世界に足を踏み入れるようになってから、生活の中にある身近な溶接に目を向けるようになりました。
そして、今では私たちの住んでる世界の一部には、こんな溶接の世界があるんだよと、たくさんの方々に知ってほしいんです。
あんなにカッチカッチの鋼材が僅か1秒でピタッとくっつくんです。
そりゃ昔の人が見たら、マダンテ級の魔法使いですよ。
…はい、話を戻します(笑)
今回まとめた溶接ビード画像は、
- ブログ内の過去記事
- 自分でニヤニヤするための画像
の総集編となってます。
上手い下手はありますが、どうぞ最後までご覧ください。
【目 次】
TIG溶接画像まとめ
ステンレス鋼(SUS316L 、SUS304)
画像の枚数が多くご不便をおかけしたので、⇩のようにまとめました。
(画像はタッチして拡大出来ます)
フランジ内側
半自動溶接画像
ステンレス鋼(SUS316L フラックス入りワイヤーΦ1.2mm)
軟鋼(SS400、メッキ)
フラックス入りワイヤーSF-1 Φ1.2mmです。
これは亜鉛メッキの32Aパイプ。
うまい具合に太陽光が入り込んで、綺麗に写ってます。
太陽の光が当たってると、より綺麗に写るようです。
「クロ」と呼ばれてます⇩
溶接後にメッキでコーティングされます。
注意事項
溶接で大事なのは溶け込み+外観にあります。
溶接を知らない方々や、同じ職種の方々である皆さんに分かりやすく見ていただくため「美しすぎる溶接ビードはいかがですか?」をアップしています。
しかし、人と同じで見た目が良くても中身が良くないとガッカリするもので、いくら外観の綺麗な溶接ビードでも、中まで溶けてないと検査は合格出来ませんし、求められる強度や耐久性、耐腐食性を提供できません。
なので、外観が良ければOKということではありませんので、誤解の無いようここに補足説明させていただきます。
最後に
溶接って以外と身近にあるものです。そして縁の下の力持ち的で、残念ながらなかなか気付かれないんですよね。もっと自己主張してくれよと言ってもしょうがないことだよね、コレって^^
このブログをきっかけに、公園の遊具や施設の手すりなどの溶接ビードに、皆さんの目を向けてみてください。そこにはいつもと違った世界が広がっているかもしれませよ。
今回ご覧になった溶接ビードを習得するまでには何度も何度も数え切れないほどの失敗がありました。
上手くいく方法よりも、『上手に失敗する方法』にも目を通してみてください。