ども、溶接ビード大好きのSSメタルです。
「ステンレスが錆(さ)びるって知ってた?」と奥さんに聞いたら、『え?そうなの?』とプチビックリされた私がビックリ!
私たちの業界では当たり前のことが、一般的には全く知られてないことがたくさんあるんですね。
もらい錆びと言って、ステンレスは「錆びない」のではなく、錆びにくいんだよと教えたところ洗い物の手を止めて妙にうなずいてました。
さてさて、今回はそんなステンレス鋼の溶接ビードを紹介します。
Tig溶接条件①
- ダイヘン、空冷式
- 下向き、平付け溶接
- ストリングビード
- 電流190A 溶接棒径2㎜
- SUS316L 板厚6㎜
一見すると色が綺麗で、幅が一定だから綺麗な溶接ビードに見えますが、アップにすると・・・。
これが綺麗な溶接ビードに分類されるかどうかは、見ている皆さんにお任せします(^^:)
私が思う「美しい溶接ビード」の定義の一つに、「溶接の始めから終わりまで一定の幅」というのがあります(偉そうだな)。
青色や黄色などの色は綺麗に見えますが、磨いてしまえば見えなくなりますからね・・・。
逆に言えば、溶接の幅さえ一定であればソコソコ綺麗に見える、ということです。
こちらはパルスではなく、手動でスイッチを切りながら溶接しました。
上から見たよ。
溶接条件②
こちらは板厚9㎜なので、溶接条件が変わります。
- 電流220A
- 溶接棒径2.6㎜
- 下向き、平付け
- ストリングビード
フラットバー(FB)と呼ばれ幅が125㎜のものなので、溶接長さは約180㎜あります。これを途中で切らさずに一気に付けちゃいます。
なぜローリングでなく、ストリングビードなのかというと、
- 疲れるから
- 疲労度が少ない
- 溶接速度が2~3倍早い
- 溶接によるひずみが少ない
などの理由からです。
疲労度が少ないということは、それだけ長時間作業できるということで、工場での作業には欠かせない技術です。そのために溶接姿勢は加齢とともにこだわっていきたい一つの要素ですね。
アートなビードマーキング
これは遊び!
アートのいろんな溶接画像を見てたら、自分もちょっとは出来んじゃね?と思い、お昼休憩もそこそこにパルスで挑戦しました。
溶接条件
- 溶接電流190A
- パルス電流20A
- 0.6Hz
- 溶接棒径2㎜
- 板厚9㎜
一回目はめちゃめちゃ失敗したので処分したのですが、今思えば失敗した画像を載せることで、見ていただく方に、より違いがわかりやすかったのでは?と後悔してます(>_<)
まあこれもよく見ると、アレ?ってとこが結構あるんですけどね(^^;。もっとチャレンジして「溶接ビード」で検索したらコレってなるようなものを目指していきます。
最後に
画像もいいんですが、技術系はやっぱり動画のほうがわかりやすい!っていうのが正直なところ。今後は仕事に支障が出ない範囲で動画もアップします?('ω')ノ
まだまだ発展途上のブログですが、今後とも末永~くお付き合いしていただけると嬉しいです。
なんか面白そうなブログだな、と少しでも感じていただけたらたまにでいいのでまた見に来てください!
m(__)m
『観賞用溶接ビード 一覧』にも目を通してくださいね。