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溶接でLV.99を健康的に目指すブログ。梅雨ですね

トリガーを引いてみよう!初めての半自動溶接は電流電圧の調整から

2020年、夏。

コロナの影響もままならない状態ですが、これから半自動溶接を始める人に向けて、大まかな流れをざっくりとですがまとめました。

 

私自身、半自動溶接上達のきっかけになったポイントも含んでいるので、初心者の方は是非とも読んでみてください。

 

使用してる溶接機はダイヘンとなってます。

電源を入れる

配電盤のブレーカーを上げ、本体の電源をONにする。 

炭酸ガスチェック 

ガスチェックをカチッと入れて流量計を確認。流量計の目盛りは5~7くらいを目安に。

ガスチェックを戻すのを忘れずに。

ワイヤのセット

Φ1.2㎜のワイヤを使用。

トーチケーブルを伸ばしてからインチングでノズル先端までワイヤを送る。

アースの接続

アースはガッチリと固定させること。溶接開始時にスパークしやすいので、溶接材を万力などを使って固定させると電流が逃げずスパーク防止に繋がる。

 

 

これで準備はOK!

 

トリガーを引いてみよう!

さてここからが本番ですね。溶接面や皮手袋、マスクの準備はOK?

 

まずは送給装置を「クレータ無し」にセット。

半自動溶接クレータ切り替え

トリガーを引くと溶接が始まり、離すと溶接が終了する仕組み。これで電流電圧を調整していきます。

電流の調整

  • 電流は100A
  • 電圧は16V

半自動溶接電流電圧の設定


始めるときは溶接材にノズルをちょこんと乗せて少しだけノズルを傾けて浮かせます。ノズルと溶接材の距離は約2cm。

 

こんな感じ。

半自動溶接電流電圧の調整

このまま実際にトリガーを引いてみましょう。

 

実際に溶接してみるとワイヤに押し返されるのがわかると思います。
これは80Aという電流に対して16Vの電圧が低すぎるためなので、電圧を少し強くする必要があります。

  • ワイヤに押し返されるようなら電圧を上げる
  • ワイヤだけが先に溶けるなら電圧を下げる

の繰り返しで電流設定を調整していきます。

 

とりあえず電流は100Aで、電圧は20Vに設定

※使用する鋼材やワイヤ、溶接姿勢によって、その都度電流調整は変わるので、今回は参考値として記載しています。

 

溶接中に片方の手で電圧をイジると、ハッキリとわかりますよ。

 

電流と電圧のバランスが不安定な時は、溶接中の音も不安定になり、綺麗な溶接は出来ません。電流と電圧のバランスが安定すると溶接音もパリパリパリと安定した音になります。

 

また、トリガーを引いたときにどうしてもノズルがプルプル震えてしまう人は、力みすぎてるかもしれませんので、息を吐きながら力を抜いてトリガーを引いてみてください。

 

両手でぎゅっとは持たずに、溶接中も息を吐きながら左手をトリガー付近に軽く添える程度でノズルの震えは止まります。

 

あと、注意したいのが、ワイヤの先端を接触させたままトリガーを引くと「PAN!」とチップを即死させるので、先端が玉になってる場合は切り落としてから始めるとすんなりいきますよ。

次はクレータ電流、電圧の調整

「クレータ有り」に切り替えて、

クレータ電流を  2.5
クレータ電圧を  3.0

に設定します。

半自動溶接クレータ電流の設定

「クレータ有り」にすると、トリガーを一度引いてから離しても溶接電流で溶接しっぱなし。終わるときにもう一度引くとクレータ電流に切り替わる仕組み。長い距離を溶接するときは超便利。

 

溶接電流のまま何もせずに溶接を終わると、冷める過程で割れることもあるので、溶接終了時にクレータ電流(弱電流)で盛ることをクレータ処理といいます。

終わりに

さてさて、初めての半自動溶接はいかがだったでしょうか?

 

半自動溶接はシンプルなだけに、電流電圧の調整ですべてが決まってしまうので、ここのポイントをしっかりと実践できるように体で覚えていきましょう。

 

溶接中の音がいまいち自信ない人は「目をつぶって耳で聞く」ということをやってみてください。最初は怖いですw 

 

溶接終了時は少しでいいので、盛ってあげるとバランスが良くビードが綺麗に見えます。「余盛り(よもり)」とも言いますね。

 

 

溶接中が暗くてどこを見たらいいのかわからない!

というリクエストにお応えして、半自動溶接オススメの練習法をお伝えします。

 

ではでは、より良い溶接ライフを!