立体四目並べとは?
ルールは簡単です。
交互に石を置いていき、先に四つの石を一直線に並べたほうが勝ち、というシンプルで奥が深いゲーム性になっています。
【並べ方例】
縦に四目
横に四目
平面斜め四目
立体斜め四目
普通の五目並べでは平面のみでしたが、この立体四目並べではZ軸(高さ)方向が加わる為、より高度な戦略が必要になります。
やり始めは三目並んだときのリーチが分かりにくく、いつの間にか四目並ぶことも(笑)
慣れてくると空間を立体的に捉えることが面白く、子供達と夢中になってやってしまいます。
せっかく作った夕飯が冷めて、奥さんが鬼の形相で睨んでいたのはここだけの秘密にしてください。
子供用の知育としても立体四目並べが大人気ですが、子供用に購入したつもりが親御さんがハマったというケースも多いようです。
実は、私も子供用にとAmazonで購入するつもりでレジまで進んだのですが、ふと、職場で余ってるステンレス材でも製作できるかもと思い、試しに作ってみることにしました。
はじめましての人にご挨拶
私はステンレスの工場で15年以上働いているSSめたるといいます。
はじめまして!
仕事内容を簡単に説明すると、ステンレスを切ったり曲げたり加工して、ティグ溶接を駆使して製品を形にしています。
なのでDIYなんかはお手のものです。
では続きをどうぞ!
ステンレスで製作開始!
不要になったスクラップ行きの廃材を集めてきました。
- ベースプレートには厚さ9㎜の板を使用
- 9㎜径の丸棒を16本
- M12ナットを64個
錆びに強いステンレスで製作を進めます。
ベースプレートの製作
ベースプレートに10㎜の穴を開け、#120番のグラインダーをかけます。
若干手間はかかりますが溶接によるひずみを解消するため、穴をあけて丸棒を通し、ベースの裏側で溶接することにしました。
ベース裏側
長さを揃えた丸棒を点付け溶接して仮止めします。
丸棒の立ち(直角)をハンマーで微調整してから、
裏側を溶接棒で盛り、軽くグラインダーをかけます。
続けて、丸棒の先端を滑らかにするためにポチッと溶接して表面を溶かします。
見えているのがティグ溶接と呼ばれているものです。
丸棒の先端が溶けて丸くなるので安心して遊べます。
ベースの完成!
M12ナットを着色
ナットは一種類しかなかったので、次はナットを二種類の色分け作業に。
片方はそのまま使えるので、もう片方を加熱して変色させることにしました。
ガスバーナーで加熱します。
ガスバーナーで加熱し色が付きましたが、
おや?なんかイメージと違う…。
ティグ溶接のビードのような色鮮やかさとは違い、ガスバーナーでは酸化してしまうため色がくすんでしまい綺麗な色が出ませんでした。
う~ん。ビミョー
これではパッと見た目が分かりにくいですね。
⇩実はこれよりも、もう少し青くするイメージだったのですが…、
まあ、細かいことは気にせずに一度使ってみることにしました。
いざ、立体四目並べ勝負!
早速、子供達に簡単なルール説明をしてから始めてみると、
最初の集中力は凄いのですが、
やっぱり見た目の色が分かりにくかったようですぐ飽きてしまいました。
「蜂の巣みたいで楽しい」と、途中から違う遊びに(笑)
いかん、いかん!
このままでは失敗作に終わる可能性が。
気を取り直して、赤マッキーでひたすら塗り塗り。
メタリック系の色合いになりました。
これなら見やすい。
いざ、立体四目並べ勝負!(二回目)
【我が家のルール】
①お父さんはハンデとして、三目並んだら「リーチ」と教えること
②お父さんは「リーチ」と言わなければ四目並んでも無効になる
いざ、尋常に!
お父さん(赤)VS娘(白)
仕事上、図面を毎日のように見ているお父さんは負ける気がしないのだよ。
とはいえ、初めての立体四目並べでは何度も気が付かずに三目並んでいて、「お父さんはリーチと言わなければ無効」が効果適面。
これ⇩なんかは二人とも気が付かずに続けていました(笑)
白が横に四目並んでいるので、娘の勝ちです。
平面縦並び、平面横並び、平面斜め並び、縦斜め並び、横斜め並び、高さ(縦)並び、高さ斜め並び、の七つの視点というのが非常に新鮮です。
手軽に遊べて立体的に物事をとらえる力が身に付くのは親としても嬉しいですね。子供が勝って喜ぶと「もう一回もう一回」とすっかり上機嫌です。