今回は、ステンレスで使用する半自動溶接機のワイヤが、顔面向かって飛んでくるから気を付けてね、というお話です。
ワイヤが顔面に向かって...
いやいや、ちゃうちゃう。
ワイヤが向かって来るじゃなくて、ステンレス用のワイヤで溶接した際の、スラグが顔面に向かって来る、だね。
こちらの工場では、ステンレスの溶接には316LMolを、ステンレスと軟鋼の溶接には309Molを使用してます。
早速、ステンレスワイヤSUS316Lで、
ほいっと仮付け。
付いたかな?と顔を近づけると、
熱っ!!!
パチっっっっ!!!と、聞こえたかと思ったらもう遅い。アツアツのスラグが保護メガネと保護マスクの隙間のほっぺた付近にピタり。
画像では伝わりにくいけど、溶接直後の熱々なスラグ。ほっぺた肉のジュワーっと焼ける香ばしい匂いがするよ。
この距離を溶接してみても、
3~5秒くらいで、目に見えないほどの小さなスラグが飛散するよ。
ほっぺたの火傷で済むならまだ良い方で、万が一、スラグが直接目に入ったりなんかしたら即ちに眼科で診察だよ。
溶接直後の熱でアツアツな分、グラインダー作業で鉄粉が目に入るより数倍ダメージ受けるからね。保護具無しでは絶対に顔を近づけちゃダメだよ。
現場からは以上。
ステンレスのワイヤを初めて使う時は、スラグ飛散に気を付けてね。