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Project-Tig(ティグ)

少子化により絶滅危惧種のウェルダーと減少し続ける小遣いを増やすべく、真剣にブログを更新中! <SSメタルの特徴> ・美しい溶接ビード見ると大興奮する。 ・時々、ブログをカスタムしてしまう。 ・溶接の仕事が「好き」と言えてしまう。 ・主にSUS316L。・PCスキルほぼ初級。

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熟練の溶接職人でも見落とす 絶対NGな溶棒

こんにちはSSメタルです!

 

 

 

早速なんですが、

皆さんがステンレス鋼をティグ溶接する場合、

「さあ溶接スタート!」っていう時に、最初だけ

「なぜか溶けづらい」という事ありませんか?

 

 

例えば…、

 

 

溶接個所にノズルを置く。

 ↓ 

溶接面の遮光板を下げる。瞬間、

 ↓ 

スイッチを入れ、初期電流に。

 ↓ 

初期電流の光に向かって片方の手に持つ溶棒を近づける。

 ↓ 

スイッチを離し初期電流が溶接電流に切り替わる。光はさらに強くなる。

 ↓ 

プール内に溶棒は入っていくが溶けづらい。

 ↓ 

溶けづらいのは最初だけ。

 

 

 

 

 

そんな時は、溶棒*1をよ~く見てください。

 

f:id:ssmetal:20170329205524j:image

(ゲッ‼)

画像のように先端が真っ黒になていませんか?

 

この状態を酸化といい、今回はこれについてまとめてみたので続きをドウゾ! 

 

 

 目次

 

 

なぜ酸化するの?

 

溶接してて溶けづらいと感じた場合、

  • 溶接個所の油、水分処理が不十分だった?
  • ノズルやコレットの極端な汚れ?
  • 鋼材が錆びてた?

等の原因も考えられますが、

「最初だけ溶けづらい」となったら

 

確実に溶棒の酸化です。

 

 

 

 

 

f:id:ssmetal:20170331194316j:plain


溶接終了時、ノズルの延長線上に溶棒を置かないと酸化してしまいます。

 

 

 

 

 

 

酸化した溶棒を使うと?

 

酸化したまま溶接するのは絶対にダメ。

 

なぜなら酸化個所はすでに金属ではない非金属なので、一見すると溶け込んで見えますが、実は溶けていません。

 

重要な試験や検査などでこんな溶棒を使ってしまったら、満足のいくベストな結果が得らると思いますか?

 

とてもじゃありませんが、いい結果は得られませんよね。

 

 

ただでさえ、溶接個所の始まりと終わりの個所は欠陥が出やすいんです。

(つなぎ目もそうですよね)

 

 

 

 

酸化してしまったら?

酸化個所を切断するか研磨する事。

 

 

 

 

 

 

 

酸化を防ぐには?

もちろんガスをあてる。

 

 

熟練の溶接職人の方の中にも、時々見かけるんですが、溶接が終わって溶棒をすぐに離してしまう方は要注意



f:id:ssmetal:20170330192622j:image

 

<対策> 

溶接後にスイッチを離した後、ガスは4~5秒間出続けるので、最低でも

2.0mmの溶棒の場合は2秒間

3.2mmの溶棒の場合は3秒間

ガスをあてること。

 


f:id:ssmetal:20170330191629j:image

 

 f:id:ssmetal:20170329204719j:image

ガスをしっかりあてた溶棒 。

トップの画像と違うのは一目瞭然。 

 

 

 

 

 

「検査の時だけガスをあてればOKじゃんw」

 

 

いざっていう時は日ごろの行動がそのまま出てしまいます。体に覚えこませるためにも、溶棒にガスを充てるクセをつけておくのは必須!

 

 

 

blog.sus-metal.com

 

 

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*1:溶化棒、溶接棒など呼び方はありますが、当ブログでは溶棒と表記してます。