溶ラリ

Tig溶接クエストでLV.99を健康的に目指すブログです

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熟練の溶接職人も見落とす絶対NGな酸化した溶接棒【ステンレスTIG溶接あるある】

 

ステンレス鋼と言えばtig溶接。

Tig溶接と言えばステンレス鋼。 

 

早速なんですが、

皆さんがステンレス鋼をティグで溶接する場合、「さあ溶接スタート!」っていう時に、最初だけ「なぜか溶け込みが悪い」という事ありませんか?

 

例えば…、

溶接個所にノズルを置く。

 ↓ 

溶接面の遮光板を下げる。

 ↓ 

スイッチを入れ、初期電流に。

 ↓ 

初期電流のアークに向かって溶接棒を近づける。

 ↓ 

スイッチを離し初期電流が溶接電流に切り替わる。

 ↓ 

溶接棒をプールに向かって送り始める。

 ↓

プール内に溶棒は入っていくが溶けづらい。

 ↓ 

溶けにくいのは最初だけで、あとは普通に溶け込む。

 

 

そんな時は、溶接棒*1をよ~く見てください。

 

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(ゲッ‼)

画像のように先端が真っ黒になていませんか?

 

この状態を酸化といい、今回はこれについてまとめてみたので続きをドウゾ! 

なぜ酸化するの?

溶接してて溶けづらいなと感じた場合、

  • 溶接個所の油、水分処理が不十分だった?
  • ノズルやコレットの極端な汚れ?
  • 鋼材が錆びてた?
  • シールドガスの流量不足

等の原因も考えられますが、

「最初だけ溶けづらい」となったら

 

確実に溶接棒の酸化です。  

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溶接終了時、ノズルの延長線上に溶接棒を置かないと酸化してしまいます。

  

酸化した溶棒を使うと?

酸化したまま溶接するのは絶対にダメ。

 

なぜなら酸化個所はすでに金属ではない非金属なので、一見すると溶け込んで見えますが、実は溶けていません。

 

Φ2mm程度の溶接棒であれば気付きにくいけど、普段Φ2.6mmやΦ3.2mmの溶接棒を使用してると結構あるあるです。

 

重要な試験や検査などでこんな溶接棒を使ってしまったら、満足のいくベストな結果が得られるかな?

 

とてもじゃないけど、いい結果は得られないよね。

  

ただでさえ、溶接個所の始まりと終わりの個所は欠陥が出やすいんです。

(つなぎ目もそうですよね)

 

溶接棒には、ガスアフターフロー(溶接終了時に出るシールドガスのコト)内でのガスを確実に充てましょう! 

酸化してしまったら?

酸化個所を切断するか研磨する事。

  

酸化を防ぐには?

もちろんシールドガスをあてる。

ガスアフターフロー内でOK。

 

熟練の溶接職人の方の中にも、時々見かけるんですが、溶接が終わって溶棒をすぐに離してしまう方は要注意。
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<対策> 

溶接後にスイッチを離した後、ガスは4~5秒間(調整可能)出続けるので、最低でも

2.0mmの溶棒の場合は2秒間

3.2mmの溶棒の場合は3秒間

を目安にシールドガスをあてること。


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ガスをしっかりあてた溶棒 。

トップの画像と違うのは一目瞭然。 

 

「検査の時だけガスをあてればOKじゃんw」

 

いざっていう時は日ごろの行動がそのまま出てしまいます。体に覚えこませるためにも、溶棒にガスを充てるクセをつけておくのは必須です!

 

おわり

 

blog.sus-metal.com

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*1:溶化棒、溶棒など呼び方は色々ありますが当ブログでは「溶接棒」と書いています