私の職場は鉄工所で、グラインダーや大型換気扇、クレーン走行などの比較的大きな音が発生する環境です。
それが原因かはわかりませんが、ある日突然突発性難聴にかかってしまいました。
病院に行くまでの数日は何をするにもゴーという低い耳鳴りが気になって、とても辛い状況。
同じ思いを職場のメンバーにさせたくない一心で、私自身が突発性難聴にかかった経験談を話した上で、おせっかいと知りつつも耳栓の使用を勧めました。
ところが…
突発性難聴再び?
いつものある朝、私が職場の駐車場に車を停めたタイミングでメンバーの一人から電話がかかってきました。
めったな事では欠勤などしない彼からの着信なので、珍しく風邪でも引いたかな?と思いながら電話にでると、
『今朝起きたら右耳が聞こえないんです…。何かで塞がれているような感じがしてるのですが。。。』
もしかしたら突発性難聴かもしれない…
(突発性難聴とは、突発的に起きる原因不明の急性難聴の事)
聞いた私もビックリして、とりあえず急いで耳鼻科に行くべき、ということを電話越しに伝えました。
ちょっとした違和感は感じましたが、なにせ私が以前突発性難聴にかかったときと全く同じ症状です。この場合は一日も早く病院へ行くことが優先です。
私の場合は本当に運が良かったようで、数日経っていたのにも関わらず、病院に行ったおかげでその後の低い耳鳴りや閉塞感は綺麗に消えたんです。
なので、もし耳が何かで塞がれて良く聞こえないといった症状があれば、必ず耳鼻科に行くべきです。
ただ、この時感じた違和感は2つ。
一つは、彼は入社して3年目。
前職は鉄工所のような騒音環境下ではありません。
そしてもう一つは、私のお節介で耳栓を付けて始めてから半年は経っていた。
ということです。
私は耳栓を付けずに作業して10年以上経ってから突発性難聴が発症しました。
もちろん人それぞれですから、一概に何年経ったからとかは言えませんが、それでもちょっと早いのでは?と考えました。
が、実はこれ「耳栓をしていれば絶対に難聴にはならない」というのは間違いのようです。
耳鼻科の先生に、突発性難聴の原因を伺ったところ、騒音下の環境の他に【ストレス】にも原因はあるようです。
突発性難聴については元々はっきりとした原因は分かっていないそうで、騒音下にいなくても過度のストレスで突発性難聴にかかる方もいらっしゃるようです。
10時の休憩時間が過ぎたところで彼から電話がありました。
「どうやら耳垢が奥に詰まって塞がった状態になったみたいです。綺麗に取ってもらったのでこれから向かいます。お騒がせしました。」
『…ふう~。良かった』
最悪の状態にはならず安堵のため息。
ん?耳垢???
もちろんこの後、どれだけ耳掃除してないんだよと笑い話になりましたが、実はこれ、以外にも結構あるようです。
耳垢栓塞(じこうせんそく)
耳垢は耳あかのことで,耳道腺の分泌物,剥脱上皮,塵埃などの混合物であるが,これが外耳道をふさぐほど大きくなった状態をいう。自覚症状がないことも多いが,水泳などで外耳道に水が入って耳垢が膨張したときなどに,難聴や耳閉塞感が起ることが多い。耳垢は異物鈎,耳垢鉗子などで摘出するか,耳垢水を繰返し点耳して軟らかくしたのち,耳洗浄で洗い出す方法がとられる。
仕事がら耳栓を毎日使用しているため、耳垢が奥に押されて溜まったのが原因のようです。
うん、そいうえば確かに耳栓を使う前は耳垢がポロポロっと出てたのが、耳栓を使い始めてから耳垢が一気に出るようになったんです。
ホント、笑い話で済んで良かった。
無事に済んだので一安心。
私の突発性難聴その後
たまたま運が良かったようで、その後の低い耳鳴りは未だにありません。
しかし、若干ではありますが高音のキーーーンという耳鳴りは今でも時々あります。
さらに週末などの疲れている時に、ハッキリとした大きめのキーーーーン&立ちくらみが多いです。
大きめの耳鳴りで痛みなどはありませんが、身体からのシグナルだと思っているので、特別無理はしない方向で仕事をするようにしています。
最後に
今回は、耳栓使用時の耳垢栓塞と突発性難聴のその後についてまとめました。
このような経験談を、一人でも多くの方に読んでもらいたく記事にしましたが、変化があれば今後も報告していきます。
それでは。
みなさんもどうかご自愛ください。