溶ラリ

Tig溶接クエストでLV.99を健康的に目指すブログです

スポンサーリンク

溶接管理者携帯必須!開先名称と溶接ゲージの使い方

ども、SSめたるです。

ステンレスの工場で突然班長になったのは10年以上も前です。

当時は狭い社会の中で、理不尽な「常識」を押し付けられる業界だったため『偉くなって絶対に職場環境を良くしてやる!』と息巻いていた頃の青い私には絶好の好機。 

班長になってから品質管理において改善したことの一つが溶接ゲージの導入でした。

今回は溶接管理には欠かせない溶接ゲージの使い方を紹介します。

溶接ゲージとは

溶接ゲージの使い方

溶接ゲージとは、溶接する際に使われる溶接用品の事です。

ポイント

①溶接前…指定された寸法で鋼材が加工、仮付けされているか

②溶接後…指定された条件で溶接されているか

以上を溶接ゲージを使用して測定する事が出来ます。

非常にコンパクトで、女性の手のひらに収まるサイズです。

溶接ゲージの使い方

開先名称

溶接作業は溶接前の準備で9割が決まります。

まずは開先名称のおさらいから。

【開先角度】

開先角度

 

【ルート長さ】

ルート長さ

 

【ルート間隔】

ルート間隔

 

溶接前加工の測定

【開先角度】

溶接ゲージの使い方 開先角度

 

【ルート長さ】

溶接ゲージの使い方 ルート高さ

 

【ルート間隔】

裏板が無い場合

溶接ゲージの使い方 ルート間隔

 

溶接後のビード測定

溶接ビードを測定することで、図面の指示通りに溶接されているか数値で見えるので品質管理の向上に繋がります。

【脚長の測定】

溶接ゲージの使い方
溶接ゲージの使い方

 

【余盛りの測定】

溶接ゲージの使い方 余盛り

 

【すみ肉のど厚】

溶接ゲージの使い方 すみ肉のど厚

 

その他応用測定

【丸棒径、板厚の測定】

溶接ゲージの使い方
溶接ゲージの使い方

ステンレス品質管理の目的と成果 

ステンレス鋼材の熱伝導率は軟鋼に比べて約1/5と、非常に遅いです。

そのためステンレス製作では溶接熱で高温にさらされる時間が長くなり、結果、溶接後のひずみが大きく生じることになります。

ステンレス製作において、溶接熱によるひずみを最小限に抑えることが非常に重要な課題です。

 

構造物によっては過大な溶接脚長は振動による割れの原因にもなるので、ビードを盛ればいいというものではありません。 

 

溶接者が自身でチェックするも良し。

溶接管理者が持ち歩いて抜き打ちチェックするも良し。

 

今までは『脚長なんてこれくらいでいいだろう』と思っていた職場の雰囲気でしたが、一人一人に「溶接ゲージというものがあるんだけど使ってみて」と渡してみると、全員が脚長に対して真剣に取り組むようになり、無駄な作業が減っただけでなく、製品の均一化に向けて大きな成果を上げることが出来ました。