Project-Tig

右手にトーチ 左手に期待値を

ティグ溶接上達へ~最初の13ヶ月でやるべきだった事~

ども、年齢のせいか朝の目覚めが早くなってるSSメタルです。 

 「溶接のコツ」と聞かれても一言では伝えきれないため、ここのブログではTIG溶接のコツについて様々な記事をアップしてきました。

 

自身の考えをアウトプットすることにより今までの経験や体験してきたことが細かく思い出され、ブログを始めなければ見落としていたものや改めて気付いた事の喜びを感じながら溶接仕事と向き合うようになりました。

 

しかしながら、現状ではカテゴリー設定が上手くいかず、大変読みにくさを感じている皆様のお声をいただいたのも事実です。

確かに自分でも見づらい… 

 

そこで今までカテゴリがバラバラだった記事を、一つにまとめて分かりやすくしました。

 

職場等で「せっかく教えているのに…」と嘆きながら溶接技術を指導する人も、「わからないから聞いているのに…」とこれまた嘆きながら教わる人も、今回の内容を読んでいただければ相互の熱意のギャップが少しは解消されるかもしれません。

 

一度に読み進める必要はありませんので、疑問に思ったりつまづいたりするたびに、このページを訪れていただけたら幸いです。

 

それでは早速行ってみましょう!

Tig溶接のコツ

1.視覚によるTig溶接のコツ

人間の持つ五感のひとつに「視覚」があります。この視覚、普段の生活における視覚の占める割合は80%以上になると言われているんです。 

 

溶接時も例外無く、視覚から入る情報量から状況を瞬時に判断し、トーチの動き、溶接棒の動きへと繋がります。

 

とりわけ、アーク溶融池の状況を見極めることは非常に重要な事でありますが、ネット上には分かりやすい記事が見当たらないため、以下のようにまとめました。

 

利き目の存在に気付いてほしい

 

溶融池の一連の流れを確認

 

視認性が優れた溶接面は疲労激減+美しい溶接ビードが可能 

 

2.溶接前の準備

「構え」なんてそんな大袈裟な、とは思わずに、腰痛や腱鞘炎防止に一度は読んでいただきたい内容です。

段取りを強く意識

 

3.トーチ編 

トーチの持ち方から動かし方を解説しています。浮かしとかローリングとかは二の次です。まずは頭を空っぽにして読んでみてください。

優しくソフトに腹式呼吸で 


タングステンは短めでOK 

 

目的の無い練習をいくらやっても溶接技術は上達しません。

何のための練習でどうなればOKなのか、
意識して練習することの大切さ
を知っている人は上達が早いです。

ティグQuest-01【的を溶かす】 

最近の身近な溶接業界での傾向として、35歳~45歳未経験の方が増えてきています。

そんな方達にも安心してTig溶接を覚えられるようにと「Tig溶接練習ドリル」を作りました。 

一つ一つが目的を持った練習内容になっているため誰もが簡単に一定のレベルまで上達する内容です。 

Tig溶接初心者の方は勿論、後輩を指導するにあたり何から教えたらいいのか迷ってる方も是非ご覧ください。 

 

ティグQuest-02 

 

ティグQuest-03 

 

ギュッと揉む握るのはNG 

溶接と女性は共通するところが多々。紳士的な接し方を。

 

4.ローリング編

ティグ溶接を勉強し始めると、ローリングと浮かし、どちらを習得する方が良いのだろう?という一つの疑問が沸いてきます。

 

響きが良く聞こえる「ローリング」

 

結論から言うと、ローリングと浮かしは兄弟のようなものなので、どっちを習得してもその結果はほぼ変わりありません。迷っている時間がもったいないので、さっさとどちらかに決めてor両方とも習得するつもりで練習したほうが良いです。

 

 

 俺って天才じゃね?と思わせるような「達成感」を与えられると、一人でもぐんぐん成長する。外国人実習生に言葉が通じなくても問題ありません。

 

5.溶接棒編 

溶接棒の送りをいかにスムーズに行えるかが、綺麗な溶接ビードへの道に繋がります。 棒が切れてしまうのには必ず理由があります。

ノズルが傾きすぎても棒が切れる

溶接棒の送りを覚えたら「トーチ編①~③」を溶接棒を使ってもう一度練習すると、右手、左手を同時に動かすことに段々と慣れてきます。

 

目立たない溶接棒の酸化 

6.仮付け基礎練習編 

仮付けや薄板溶接の苦手意識を改善。

2㎜以下の薄板溶接には必須スキル

 

7.本溶接応用編 滑らかな動きは上半身のリラックス

プロで活躍しているスポーツ選手がいとも簡単に狙ったところへスイングしているのを見たことがあると思います。

 

野球やゴルフ、卓球にテニス等々。

 

共通していることは下半身の力を上半身へリキむことなくスムーズに伝えているからです。

 

TIG溶接においても、リラックスは非常に重要で欠かすことのできない要素です。

 

単に滑らかな動きを生み出すだけではなく、肩こりや腱鞘炎などの慢性的な疲れを溜めない体の使い方になり、更には長時間の作業でも高いパフォーマンスを発揮できるといった魅力的なメリットもあります

是非とも多くの方々に読んでいただきたい内容となっております。

 

 

まだまだ、これが出来てからが勝負!   


8.訳がわからなくなってからが勝負編

ずっっっと溶接ばかりをしてると途中から自分が何をしているのか、何が何だか訳がわからなくなる状況が出てきますよね。

 

文字でいうところの「ゲシュタルト崩壊」といったところ。

ゲシュタルト崩壊…知覚における現象のひとつ。 例えば【機】という漢字をずっと見ていると途中から 「あれ、【機】ってこんな形だっけ?」状態になることです。

 

気分転換したい時、モチベーションが下がった時に読んでみてください。

 

溶接のコツを(中略)車の運転のコツで説明するよ

 

「体と会話する」は溶接マニアの戯れ言なのか?

 

TIG溶接ブログなのに無駄な努力? 

溶接の道では皆が通る道。自分にガッカリした時に読んでほしい。

9.自分を守るための保護マスクや溶接ヒュームについて

健康的な職人であるためには入社時の講習や特別教育だけでは足りないので、当ブログでも力を入れているポイントです。 

 

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10.最後に

Tig溶接を始めた当初の自分が、こんな記事があれば助かっただろうな~  ということを念頭に、出来る限り分かりやすくなるよう心がけて書きました。

 

まとまりが悪くまだまだ説明不足な点が見られますが、今後も随時更新していきます。これからTIG溶接を始める方や実際に始めている方々のお役に立てればと思います。

 

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それでは今回はこの辺で。

より良い溶接ライフを!

 

~追記~

Tig溶接の上達には年齢も性別も関係ありません。必要な事は、目標を持ってやり続けるという行動力です。

今回の内容で「練習する方法がなんとなく分かった」、「溶接のコツをもっと詳しく知りたい」と感じていただけたなら、伝える側としては非常に嬉しく思います。

 

 

 

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